ふたりだけの特別な絆

「さっき、何としてでも俺をお茶会に参加させたかった…って感じだったよな?」


「えっ?」


「俺がお茶会に行けば、補習が早く終わる…って思ったんだろ?」


す、鋭い…。


ドクンッと心臓が嫌な音をたてる。


変な汗が背中をつたう感覚がした。


「そ、そんなこと…無いです…。」


ジーッと見つめてくる視線に耐えきれずに、目をあちこちに逸らした。


「陽菜は分かりやすいな。さっきといい、今といい、思ってることが顔に出てるぞ?」


「ほ、本当ですか!?」


「ああ。」


悠哉さんは可笑しそうに笑う。


自分の思惑が完全に見透かされていることに、恥ずかしさを感じていると…


悠哉さんは私の顎に、そっと手を添えた。



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