ふたりだけの特別な絆

私は少し布団の端をめくった。


う、うそ…。
私の手…しっかりと握ったままで寝てる…。


思わずビックリしてしまった。


軽く引っ張ってみたものの、全く離してもらえる気配はない。


どど、どうしようっ!!


眠ったら、自然に手を離してくれると思ってたのに…!


まさかの展開に、私は急にソワソワし始めてしまった。


こ、困ったな…。
何とかしたいけど、悠哉さんの手を無理に離そうとして、起こしたりしたら悪いよね…。


まだ眠り始めたばかりだし…。


うーん…やむを得ない。
このままここに居るしかないか…。


……ということは、悠哉さんと一晩…ずっと一緒ってことになるよね…?


しかも、こんなに近距離…。


私は口をパクパクさせながら、ペタッとその場に座り込んだ。



< 181 / 467 >

この作品をシェア

pagetop