ふたりだけの特別な絆
私は少し布団の端をめくった。
う、うそ…。
私の手…しっかりと握ったままで寝てる…。
思わずビックリしてしまった。
軽く引っ張ってみたものの、全く離してもらえる気配はない。
どど、どうしようっ!!
眠ったら、自然に手を離してくれると思ってたのに…!
まさかの展開に、私は急にソワソワし始めてしまった。
こ、困ったな…。
何とかしたいけど、悠哉さんの手を無理に離そうとして、起こしたりしたら悪いよね…。
まだ眠り始めたばかりだし…。
うーん…やむを得ない。
このままここに居るしかないか…。
……ということは、悠哉さんと一晩…ずっと一緒ってことになるよね…?
しかも、こんなに近距離…。
私は口をパクパクさせながら、ペタッとその場に座り込んだ。