ふたりだけの特別な絆

「あ、あの…悠哉さん。」


「ん?」


「デートも嬉しいんですけど、最終日は…家でゆっくり過ごしませんか…?」


「えっ?」


私の言葉に、悠哉さんは目を見開いた。


「そ、その…悠哉さんはお仕事ありますし、体に負担を掛けたくないんです。それに…最終日だからこそ、ふ…二人きりで居たいなって思って。」


ひゃああ。


私ってば、最後に大胆なこと…言っちゃった。


ドクンドクンと心が波打つ。


体が熱くて、私の頬に触れている悠哉さんの手が火傷しちゃうんじゃないかと思うほどだ。


あぁ…。
顔とか耳、ものすごく赤くなってるだろうな…。


は、恥ずかしい。


そう思った私は、悠哉さんから離れようとして体をモゾモゾと動かしたけれど…

「ひゃっ…」


グイッと引き寄せられて、唇を重ねられてしまった。


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