ふたりだけの特別な絆
「それじゃあ、お父さん…しばらく一人暮らしになっちゃうんだね…。」
「あ…それが、始めは、その予定だったんだけどさ…」
そこまで言ったところで、お父さんはチラッとお母さんの方に視線を送った。
「あのね、お母さんも一緒について行くことにしたの!お父さんも仕事忙しいし、家事とか疎かになりそうでしょ?傍でサポートしたいな…って思って!」
お母さんは、ルンルンと声を弾ませながら言うと、お父さんに腕を絡めた。
お父さんは照れてるけれど、嬉しそうな表情を浮かべている。
相変わらず、ラブラブだよなぁ…二人とも。
見てる私の方が、照れくさくなるよ…。
若干、苦笑いを浮かべながら二人を見ていると、お父さんが再び私に視線を戻した。