_初夢
「まじ!?じゃあ、明日俺ん家来てよ!夢、実現する!」

「えー。寒いよ。」

「えー!いいじゃん!俺迎え行くし!なっ」

別に行くのは構わない。

むしろ行きたい。

だって明日は・・・

というか浩太、明日のこと・・・覚えてるのかな?

「浩太。あたしがなんで今日、電話したかわかる?しかも、こんな時間まで」

「そりゃ、あれだろ?ハッピーニューイヤーって言ってから話が弾んでこんな時間まで」

ああ・・・バカだ。

何で覚えてないの、こいつ。

何で覚えてないの。

ちらっと時計を見る。

デジタル時計だから、秒数もぴったし。

明日まで、あと1分



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