超能力者だけの世界で。


「澪原…悪かったな。」

「オレも…悪かったと思ってる。」



闇原黒也と澪原水流。
2人は顔を合わせる事が、出来ないようだ。


喧嘩をして半年も会っていなければ、そういう状況もあり得る。

磁波エレキはゴミの山に埋もれていながらにして、隙間から2人の事を観察していたが。



(何だ?何か、じれったい…。)



また、黙り込んでいる。
エレキは我慢出来なくなった。

手袋を外した。
黒い電撃で、ゴミの山を跡形も無く消し去る。



「苛々する!!」

「エレキ!!何故にそんな所に!?」

「居たのか!?」



黒也と水流は、驚いている。

水流のゴミの山に黒也の手によって、埋められてしまったのだ。



「他に何か言うことあるだろ!!」

「エレキ。」

「そうだな…。」



エレキは、歳上に向かってお説教をしてしまった。

それに気づいた少年は、
やってしまった…と思う。

でも、結果オーライという感じになった。



「ただいま。闇原。」

「ああ。」




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