超能力者だけの世界で。



「それは、無理です…。」

「何で?」

「思い出したくない。」

「君にもしもの事が起こったら…」

「そうだぞ。」

「一つだけ言えるのは、俺は…この力が扱えるようになるのに…何人もの人を犠牲にした…。」



少年は2人に言った。
2人は、黙り込んでしまう。

エレキは辻斬り以上の事を過去に犯していた。


怪我だけじゃない。
人が死んだ。



「人殺しなんだよ…。この能力のせいで俺は…。」



闇原黒也は口を開く。
そして、言った。



「人殺しの能力なんてモノは存在しない。」

「闇原さん?」

「いつだか忘れたが、誰かに言われた事だ。その人の顔は思い出せない。」



思い出そうとした。
でも、その記憶しか思い出せない。

彼には高校生以前の記憶が、
ほとんど無かった。



「エレキくん。御免ね…。過去の時間を見たんだ。」




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