ひみつのはら

 それは、あたしの後ろの笹―――『梅組の笹』にかかってるよ。


   『またデートしたい   小川このみ』


 これがあたしのお願い。てことで、あたしのカレ・ゆうちゃんが来た。

「おはよう。今日は、お店屋さんがんばろうね!」

「ゆうちゃん!あのね、あたし桜組の『みたらしやさん』絶対行くよ!」

「わ~、ありがと!オレもこっちゃんとこ行くね」

 よし、出だしは決まった!!……ん、あれ?ゆうちゃんが目の前から消えた!?

「梅組はどんなお願い書いたの?」

 あ、後ろか。見ての通りだよ~。

「ゆうちゃんはなんて書いたの?」

「えっとね~、……あ」

 ふいにゆうちゃんは1つの短冊をじっと見た。

 あの青いのは……あ、たっくんだ。

「……り」

「え?」

「あ、オレこれと同じかんじだよ」

 ゆうちゃん、今なんかつぶやいた?まぁいっか。

 たっくんのと同じかんじって……どういうこと?


   『おねえちゃんが、はやくよくなりますように   小林拓人』


「オレは、『ママがはやくよくなりますように』だよ」

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