リフレイン

あたしは急ぎ足で女子更衣室に入る。



そして服を脱ぎ、トレーニング着に着替えようとした。



――と、その時。



「――だからさぁ…いい加減にしてくれないか?無理だって言ってるだろ?」



ん…?



この声は…戸田さん?



あたしは女子更衣室の外に耳を澄ませた。



まぁ〜た女の子に言い寄られてるのかな?



相変わらずモテモテだなぁ♪
戸田さんは!!(笑)



な〜んて浮かれているのもつかの間。



次に聞こえてきた声にあたしはただ、呆然と立ち尽くすことしか出来なかったのだから。



「でも…っ…あたし諦められなくて…っ!!あなたを一目見た時からずっとずっと好きだったの…!!」


――え?



この声って、まさか……



美姫?



あたしは恐る恐る外を除いてみた。



――嘘でしょ…?



なんなの?これは…



こんなことって…ない……。



美姫と戸田さんが…



キスしていたのだから。



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