リフレイン

「別にお前から言ってきてるワケじゃねぇだろ。俺が勝手に言い寄ってるだけだ」



桐島ちゃんはいつもそうやって、相手を犠牲にしない。



いつも仲間思いで、優しい。



そんな桐島ちゃんだから、みんなに好かれるんだよね。



「……なんか自分だけ何もしてなかったみたいで嫌だな〜って思ってさ。」



「……何もしてない?」



「…うん」



あたしは頷いた。



「美姫やハルカは人質を助けるために怪我までしたのに…あたしは戸田さんのことで頭がいっぱいで何も出来なくてさ…」



「何言ってんだ。お前は俺等を助けてくれただろ。お前があん時、撃たなかったから確実に俺等は撃たれてた」



桐島ちゃんは真面目な声で話す。


「桐島…ちゃん……」



「お前はうちの部隊には必要なんだ。大事な仲間に変わりはない」


その言葉に泣きそうになる。



戸田さんのこともあるし、みんなのことだって…



あたしは涙を堪えるように俯いた。



その時。







――グイッ!!









―――え?





あたしは急に頭を桐島ちゃんの肩に引き寄せられた。



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