秘密のフィアンセ☆
「とにかく、入りなさい」


私が話し終えると、お父さんはゆっくりとそう言って、居間へと入って行った。


早く真実を知りたいのに…。


気が焦る中、急いで私も居間へ入る。


神妙な顔で、お父さんとお母さんは、ソファーに座っていた。


私も向かいに座りながら、両親を真っ直ぐに見つめる。


「由奈には、言ってなかった事があるんだが、実は、お前はずっと狙われているんだ」


思いがけない言葉に、一瞬、頭が真っ白になった。


「私が…狙われてる?」


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