子うさぎのお世話




雪兎の知ってる時春はいつも余裕綽々で大人びた笑みを浮かべてる。



でも……、



しょっちゅうやきもちを焼いていると言った時春は……ちょっと子供っぽくて



16歳という年相応の男の子に見える……。



(わたしと…かわらない…。)



「しょうがないだろ?俺は…とにかくおまえが好きでたまらないんだから…。」



「………!!」



下手したら親にだって妬く…と、ふいっとそっぽを向いた時春の耳は赤い…。



「~~~~!!」



雪兎はとにかく嬉しくてたまらなくなった。



やきもちを焼いて嬉しい……



時春が喜んでいた訳がよくわかった。



雪兎のやいたやきもちも……根源は、とにかく時春が大好きだからで……。



時春はそれをよくわかってくれたのだ。



「うさが俺みたいに思ってくれてるなんか…嬉しくてたまらない。

それに、うさが嫌われるんなら…俺の心なんかおまえに見せられたものじゃないぞ?」



おまえこそ嫌わないか…?…と、少し不安そうに眉を寄せて時春は言った。






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