子うさぎのお世話

英彰と時春

結局、その日、時春は帰って来なかった。


雪兎は眠れないまま朝を迎え……


朝食をとることもなく一人で学校に向かった。




「英ちゃん……もう教室に帰る…」


案の定貧血をおこしかけた雪兎は途中英彰に見つかり…強制的に保健室に連行されてしまった。


「まだ早いよ。もう少し顔色が戻ったらね?」


英彰はグッと雪兎をベッドに縫いとめた。


ベッドに縛られた雪兎は、キョトンと英彰を見ていた。


「あぁ……。本当に堪らないな……」


英彰は目を細め…雪兎を見下ろした。









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