子うさぎのお世話

ポインセチアの思い出

雪兎は家への帰り道を時春と歩きながら英彰のことを考えていた。



あの後―――


英彰はフ…っと強張らせていた肩の力を抜いて


『……もう、僕に出来ることは何もないよ』


そう軽く笑った………。





かつて……、


雪兎は英彰のことを本当の兄のように慕っていたのだ。


時春と一緒に……


彼に手を引かれ、


引っ越す前の時春の家の庭で、よく遊んでもらった。


色鮮やかなポインセチアの咲き誇る雪舞うそこで…………。


幼い雪兎と時春の相手をしてくれる優しい兄だった英彰………


もうあの時の彼には会えないのだ。


雪兎の胸は最後に見た英彰の寂しげな笑顔にしくりと痛んだ……。


ポインセチアは英彰との思い出に彩られた花………。


きっとこの花を見る度に思い出し、雪兎の胸を優しく切なく……うずかせるのだろう―――………。









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