子うさぎのお世話

ナツと子うさぎ





相変わらず周りの視線は感じるけれど



棗のお陰で気持ち的には朝よりはずいぶんマシになった。



面倒見がよくどちらかと言うと姉御肌な棗は、人見知りな雪兎のことを何かと気遣ってくれた。



世の中には出来た人もいるもんだと、一人で感心してしまう。



ハルといい棗といい…自分は周囲に実に恵まれてるなぁ…と、思うのだった。



もっとも…そういったタイプの人間からいって、雪兎は非常に庇護欲を駆り立てる存在なのだが…破れ鍋に綴じ蓋とはよく言ったものである。





< 46 / 197 >

この作品をシェア

pagetop