君に笑顔を ~地味子に恋したイケメンのお話~
「なんで?」

「だって、達也は大きいのに、そんな狭い所じゃ可哀相。私はちっちゃいから、こっちでたぶん大丈夫…」

(なるほど…。いや、ダメダメ。瑞希には十分な睡眠と休養が必要だって、春田先生が言ってたからな)

「それはダメだよ。おまえにはちゃんと寝てもらわないと。ソファーなんかじゃ疲れが取れないぞ」

「それは達也だってそうでしょ?」

「俺は元気だからいいんだよ。一晩ぐらい…。(あ、二晩か。それはちょっとキツイかも)」

「嫌です。私だけのうのうとベッドで眠るなんて出来ません!」

瑞希は今にも泣き出しそうな顔で、達也に訴えるのだった。


「分かったよ。一緒に寝よう?」

「はい!」

(もう、どうなっても知らねえぞ…)
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