君に笑顔を ~地味子に恋したイケメンのお話~
いきなり純情そうな瑞希の口から“寝る”という言葉が飛び出し、達也はドキッとした。

「なんだよ、知ってんじゃねえか…」

「ドラマか映画で見た事あったから…」

「そういう事か…。(経験はないらしいな)」

「だから、一緒に寝よう?」

「おまえさ、本当に意味分かって言ってんの?」

瑞希は達也が何を言ってるのか分からずにキョトンとしている。

「もしかして、寝るのと眠るのと、一緒だと思ってないか?」

「え? 違うの?」

(やっぱり分かってないのかあ。見た映画かドラマっていうのは、きっと健全なやつなんだろうな…)

「とにかく、俺はこっちで寝るから」

「だったら、私がソファーで寝ます」
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