愛してよ、先生
もう少しで終わるだろうから大丈夫だと思った。



『………、』



ダメだ。暑すぎる。



やばい。



さっきまで余裕だったのに、頭がクラクラしてきた。



『……っ、』



がたん、と椅子から音を立てて落ちる。



『ちょっ、季穂っ!?』



友達が振り返り、驚いた表情をしていた。



だけど、その時にはあたしの意識はなかった。



『……んー、』



次に意識が戻った時、あたしは体育館ではなく保健室のベッドで寝かされていた。



『軽い熱中症ですね』


『…ね、熱中症…』



あたし、熱中症で倒れたってこと?



『まぁ、もう少し寝てれば気分もよくなるでしょう』



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