FLOWER PRINCESS
「キッチンはどこかしら?」
『ミラ様、私が持っていきます。』
歩いてると急に声をかけられた。
「いいえ。こんな私が皆さんの迷惑になってはいけません。
キッチンの場所を教えてくださいますか?」
『し、しかし…。』
メイドは困惑するが、
ミラが微笑むと、
『わかりました。
キッチンはここを真っ直ぐ進み、
王室を通り過ぎたところにある角を右に曲がって歩けば…。』
「ありがとう。」
ミラは微笑み、軽くお辞儀して歩き出した。
あわててメイドもお辞儀する。