FLOWER PRINCESS
「今から私が言うことは父上も誰も知りません。
あなたと2人で話せるのはここしかないと森の精が教えてくれました。
ミラさん、
このことを言うことで、ミラさんを更なる混乱に招くかもしれない。
だけれど、知っておく必要があると思います……。」
漆黒の目がミラを真剣に見つめる。
「どうぞ、教えてください。」
その言葉にジュリは深呼吸を1回し、
口を開いた。
「ジゼル様が1人でポートに向かいました。
ミラさん、あなたを助けに行くために。」