FLOWER PRINCESS
「えぇ。本来なら3日かかるでしょう?
でも、私たちイストレラには森の精がついているわ。」
「ジュリさん、森の精ってなんなのですか?
それに、魔法の扉も…。」
「森の精はその名の通り、
オリヴァンとイストレラの間にあるスヴァンの森に住んでいる妖精のこと。
妖精たちは人目につかないところに住んでいるの。
でも、誰かが困っていれば姿を現してくれる。
で、魔法の扉というのは妖精たちが作り出した扉。
扉に入る人が思い浮かべた場所にほんの数秒でつれていってくれる。
でも、その扉をつかえるのはイストレラの王家と、
オリヴァンの王家、そして花姫とその家族だけ。
普通の人までが入れるとなると、悪用する人がでてくるから妖精ができないようにしているのよ。」