FLOWER PRINCESS

「もし、花姫が負けたらどうなるのですか?」

ジュリがたずねる。

「もし、花姫が負けたら世界は闇に覆われるでしょう。

次に花姫が生まれるのはいつかわかりません。

おそらく何百年後までは闇に覆われます。」

「そんな……。」

『ミラさん、あなたならできるわ。

自分を信じて。あなたにこれを差し上げます。

決着の日、何かの役に立つはずです。

さぁ、もうここでお別れにしましょう。

頑張って………。』

花姫が投げたものを掴むミラ。

「ら…ミラ!」

「お父さん……?」
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