FLOWER PRINCESS


私を見ては、ひそかに笑う声が聞こえる。

いいわ。私は何もされていないんだもの。

勘違いもいいところよ。

レシェ様の言葉を思い出し、罪悪感からも開放されたミラには誰がなんと言おうと関係なかった。

『『ミラっ!』』

「リサお姉さま、ディナお姉さま…。」

「ミラ、大丈夫だった?」

「えぇ。大丈夫です。」

「いいなぁ。ミラ。ジゼル様に連れてかれただけでも羨ましいわ。」

「ディナ!」

「ごめんなさい。」

リサに怒られてしゅんとする次女のディナ。

「ミラが無事で何よりだわ。泣いたのね…。」

「えぇ…でも、大丈夫です、レシェ様が助けてくれましたから。」

「そう。では、帰りましょう?」

「はい!」

3人は、馬車に乗って家に帰っていった。
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