ただ逢いたくて…



たくさんの桜畑の学校の中で


私の一番好きな桜の木。


「おはよう。また逢いにきちゃった。」


そんな挨拶をした時


突然、花吹雪に包まれた。


まるで私の挨拶にこたえてくれるみたいに…。


優しくて、あたたかいくて心地好い。



どれくらいたっただろう…。

気付くと、30分も経っていた

「えっ!?嘘でしょ!!」

いくら早起きしたからって、さすがに間に合わない。


「急がなきゃっっ。校門しめられちゃうよぉ。」


桜の木に見送られ、私は走り出した。

< 5 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop