ただ逢いたくて…
たくさんの桜畑の学校の中で
私の一番好きな桜の木。
「おはよう。また逢いにきちゃった。」
そんな挨拶をした時
突然、花吹雪に包まれた。
まるで私の挨拶にこたえてくれるみたいに…。
優しくて、あたたかいくて心地好い。
どれくらいたっただろう…。
気付くと、30分も経っていた
「えっ!?嘘でしょ!!」
いくら早起きしたからって、さすがに間に合わない。
「急がなきゃっっ。校門しめられちゃうよぉ。」
桜の木に見送られ、私は走り出した。