あなたの傍で…

私は麗央におぶわれ、私の部屋に入った。


「氷持ってくる。」


「うん。」


はぁー。


なんか麗央に迷惑かけて…最低だなー。


風邪引いたときって急にさびしいってなる…。


だれか傍にいてってだれかを求めてしまう。


私は麗央も求めてもいいのかな…。


「どうした?思いつめた顔して。」


「え?そんな顔してた?」


「うん。」


「へへ。そっか。」


「言えよ。命令。」


「…やだ。」


「なんで?」


「アホらしいって思われるから。」


「思わねぇよ。言え。」


「えと…麗央に迷惑かけちゃって…その…だめだなって。」


麗央が黙った。


私、ヘンなこと言ったかな。


突然麗央の胸の中へ入った。


私、抱きしめられてる?


「れ…麗央?」


「かわいすぎ。」


「え?」


「俺、桃になら迷惑かけられてもいいから。てかうれしいから!」

< 11 / 38 >

この作品をシェア

pagetop