あなたの傍で…
俺の気持ち

麗央Side


俺は事故った。


最悪…。


バイク乗りながらずっと桃のことを考えてた。


だから…かもな。


頭を打ったせいか病院でもなんかわけがわからない状態。


だけど病室に入ってきた桃だけははっきりわかった。


だけどそんな桃を見て俺は呆然とした。


1ヶ月前の笑っていた桃と違っていたからだ。


前より痩せて、目の下のクマ、肌の白々さ。


こんなふうになったのは俺のせいだと実感した。


俺のせいで桃は…前の桃じゃなくなってる。


なんともいえない罪悪感がわいてきた。


ごめんな…桃。


お前の傍にいれなくて…ごめん。


だから俺は決めたんだ。


桃に嫌われるって…。


桃に嫌われたら俺だって諦められそう。



そこで俺は思いついた。


頭を打ったから記憶喪失のふりをすれば…俺はひどいやつって思われる。


桃が泣きそうだった。


案の定、桃は病室から走り去っていった。




病室には青木と俺と二人っきりになった。


「ねぇ、本当に忘れちゃったの?」


…。


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