希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~
「今日は何の曲やるんー?」
優子姉は和音のコードを不適当にいじりながら問う。
「カバー3曲と・・・十八番2曲くらい?」
あたしはみんなの顔を見渡す。
「まあ・・・いいんじゃね?」
アカネは頭を掻きながら呟く。
「・・・んじゃ決定ね。今日も全力で頼むよ、4U!!」
ノリが叫ぶと全員はお互いの拳をぶつけた。
今晩もファンで客席はにぎわっていた。
ふと、あたしはチューニングをしながら思う。
「泉先生・・・」
「ん?紗恵、なんかいった?」
「・・・いや、独り言。」
変わってない訳がない。
あれからもう、月日はたった。
背も高くなり、声も低くなった気がした。
・・・でもあたしの思いは褪せてなかった。