たる

「いるに決まってるでしょ」

 自信満々に言う藍原馬鹿野郎独裁者。
 僕は一つだけ、確信したことがあった。

「もしかして藍原さんって、僕のこと…」

 辺りが一瞬、無音になった。
 藍原馬鹿野郎独裁者も、僕をじっと見つめている。

「僕の脳内を操作し、殺人ロボットにしようとしてない?」

「はあ!!?」

「だってそうだろ?そんな言葉巧みに操り、何かを企んでるんだろ?」

 僕はこの藍原馬鹿野郎独裁者研究員を、怪訝そうな目で見た。
 何故か藍原馬鹿野郎独裁者研究員は、震えている。図星か?

「馬鹿野郎!!!」

 今までにないほどの大きな声だった。恐ろしい。

「あんた……もう……」

 最後の"もう"という声に萌えた。ごめんなさい。

「……鈍感なんだから」

 この人はどうやら、僕のお姉さんにでもなりたいらしい。

「イヤッ!!」

「嫌なのは僕の方だよ。君がお姉さんなんて」

「違う!!私もあんたのお姉さんになりたくない!!それよりあれっ」

 藍原馬鹿野郎独裁者研究員は、絵がある方を差した。

「え?」

 僕も、指を差された方を見た。―青白い顔をした、女の人が立っていた。

「うわぁぁあああ!!」

 僕は瞬時に、藍原馬鹿野郎独裁者研究員の後ろへと隠れた。

「ちょ…最低、あんた」

 構うもんか。怖いもんは怖い。だから隠れる。それが人間というものだ。

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