たる

 青白い顔の女は、か細い声で、

「私の……指を探して」

 無理だよ。それより、ラーメン下さい。

「私の……指を探して」

 自分で探せよ、それくらい。

「分かった」

 藍原馬鹿野郎独裁者研究員は、きっぱりとした口調でそう言った。
 いや、分かったって。何が分かったの?あなた、探せるの?多分指、腐敗しててえげつないことになってるよ。

「私とこいつ、石橋が責任もって捜すよ。ね?」

 はいと言えと言わんばかりの、威圧感。やめてくれ。

「はい。必ずあなたの指を探して、見つけます」

 何言ってんだ、自分。

「…ありがとう」

 そう言うと、青白い顔の女は、スッと消えた。

「あんた、美人には優しいのね」

 藍原馬鹿野郎独裁者研究員は、僕を軽蔑した目で見ていた。

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