《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
 エクシリオンの部屋に入り、書類があった棚にぶつかったらしく、どんどん書類が落下してきた。

 その後、エクシリオンは帰ってきたのだが、片付けようとしたら追い出されてしまった。

 直感だが、その行動に怪しさを感じた。

 翌日内緒で部屋に潜り込み、書類の中身を見た。

 そうしたら、一冊の書類の束にとんでもないことが書いてあった。

 これを見たことが、今回の発端となる。


 思い出すだけで辛い。

 自分が一番好きな人は、自分の命を狙っている。

 大好きな父と叔父を殺した。

 父が死んだショックを思い出すだけで、涙が出るほど悲しんだあの時。

 あの時とは違う涙、それは悔しさ。

 もう、父を思うと悔し涙しか出ないほど。

 叔父も同じだ。


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