《完》17歳の医者 ~天才医者は助手に恋した~
第二章 緊急事態発生
 あれから何週間か過ぎていった。

 相変わらず、ルミナミエのエクシリオンに対する思いは変わっていなかった。

 いや、むしろ、現実と恋との間に埋もれていた。

 
――あぁ、どうすればいいの?
   この苦しみから逃れたい。

   あぁ、あぁぁ――


「ルナ。大変だちょ、大変だちょ。」

 ルナの耳元で、全身黄色の小鳥みたいのがパタパタと翼をはためかせて、大声を上げている。

「ちっ、チョッピー。」

 その小鳥の本当の名は『チョンッピー』。

 オトリネスの助手だ。

 チョンッピーの動物の種類は『リッティーロ』だが、この種類は、そんなに騒ぐ種ではない。

 よほど、大変なことが起こったのか。慌てている様子だ。


「ちょっと、そんなに慌ててどうしたの?」

 チョンッピーの慌てぶりに、ルミナミエも驚いた。

 なんだか、嫌な予感がしてきた。
 


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