*クリスマスのキセキ*
まさか、急に怒り出すなんて。



今日はただの、携帯の充電切れだったのに。



「男なんて、いないよ!!」



 私は必死に言い返す。




 周りの人達の視線を感じる。



「嘘つくんじゃねぇっ!」



 瑛斗はそう言い放ち、あたしの髪の毛につかみかかった。



イタッ……痛いって…。


怖い…コワイヨ!



何で? どしたの?



信じてくれないことも、ショック…。



人はこんなにもたくさんいるのに…



誰一人として助けてはくれない。



助けて!! 心の中で叫んだ。
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