*クリスマスのキセキ*
聖也の真実†





 聖也の近くに歩み寄った。



聖也の顔は、口の周りが血まみれで、ほっぺは赤く腫れ上がってる。



応急処置を持ってたティッシュと絆創膏でした。


「イッター!



てかすごいね。



絆創膏持ち歩いてる、なんて」



 顔をしかめながら、聖也は言った。



絆創膏貼ってると、何でか男らしさを感じる。



「そんなことないよ。



仲良い子はみんな持ってるよ!!」



「そっかー!



ところで、お腹大丈夫?」



 聖也の優しい口調に、チクリとお腹が痛む。



「大丈夫」



 けど、そう答えた。



多分、痣にはなるだろうな。



「それよか、聖也のほうこそ、瑛斗に首絞められてたの大丈夫だった?」



「死ぬかと思った!!!!!



って死んでるんだけど」


 瞬く星を見上げて、聖也は言った。



「えっ?」



 あたしは、聞き返すことしかできない。
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