勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】


「の、希夢…?」


「…」


希夢は両手であたしの両耳を塞いでくれた。


そっと離してくれてあたしの目を見て言った。


「両耳に蚊が止まった。」


ぷっ…


何それ…


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