cool prince

生徒会メンバー













2-Aの教室に入った瞬間、クラスの女のグループが俺に集まってくる。




……またかよ。









「ねぇ相良様、考え直して!」

「そうよ!あんな一般庶民の女、遊びなんでしょ!?」

「あんな女に現抜かすなんて、相良様らしくないわ!」




ぎゃーぎゃーと喚く女子達を無視して、俺は自分の席に座る。








実は俺が1-Aで宣言したあの日、ここ2-Aでも同じ事を言った俺。




その後は俺とはるのことを言ってくる奴は減ったが、唯一この三人だけはまだ止めていなかった。





確かに、何か言いたいことがある奴は俺に言え、とは言ったけど………。





いい加減に鬱陶しい。











「何度も言ってるだろ。はるは遊びじゃない」

「うそよ!そのはるとかいう女から言い寄ってきたのよ!」

「私達、認めてませんから!」

「別にお前らが認めなくても、俺達の勝手だ」





こんな俺の様子を、周囲は同情するような目で見てくる。




可哀想だと思うなら助けてくれ。






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