秘密なこと
第三章
放課後…

「し・失礼しまーす…」

ガチャッと校長室に入る。
うちの校長先生は若い。多分、お姉ちゃんとあまり変わらないはず…。けれど威厳が感じられる。

「こちらに来なさい。」
イスから立ち上がった校長先生がソファーを指差す。

私は黙ったまま、ソファーに近づき、座るように言われるまで立っていた。


「さて…杉田美香さん。あなたは芸能活動してますよね?」


「………はい。」


「我が校では芸能活動は禁止しているはずですが?」


「も、申し訳ありません!!校則を忘れてしまい、つい…」


「『つい…』何ですか?まさか、『ついうっかりで芸能界入っちゃいました〜』とか言うんじゃありませんよね?」


「………。」
そんなに軽く言うつもりは無かったが、内容に変わりはないので反論できない。

「はぁ〜…。……あなたの処分は後日決めます。今日はもう帰りなさい。」

「はい…。失礼しました…」

ゆっくりと校長室のドアを閉めた。
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