屋敷の主
突然現れたジェイスに、ルートスはひっくり返るほど驚いていた。
「ジ、ジェイス様!?」
ジェイスは慌ててひざまずくルートスの頭をポンポンと叩いた。
「もう帰るのか?楽しそうな話をしてたじゃないか、俺も混ぜてくれよ」
酔いも完全に醒めたが、ジェイスはわざとからんでいった。ルートスが気に入らなかった。
ルートスは頭を上げられないまま震える声で言った。
「これから、花嫁を迎えに行くところですので…またおよびください…」
ジェイスも膝をつき、ルートスの髪を強引に引っ張って上を向かせた。
二人の顔はかなりの至近距離にあった。