屋敷の主

リシェナも深々と頭を下げた。

「ナヴェーラ・リシェナと申します。いきなりお邪魔してすみません。お世話になります。」

エイトはリシェナを見てから、チラッとジェイスを見てニヤついた。

顔が赤いジェイスは咳ばらいする。

「ジェイス、生まれて初めてだろ。気分はどうだ?悪くないだろ?」

エイトは先ほどの執事スタイルを一気に壊し、士官学校からの旧友に話しかけた。

何の話をしてるんだろ…
ジェイスはあえて何も言わず、ポカンとしているリシェナの手を引っ張った。
荷物をエイトに渡す時、エイトはジェイスに耳打ちした。

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