時間は流れているんだね
いつもより髪を綺麗に整えた。



髪…結んだほうがいいかな…?下ろした方がいいかな…?



どっちの方が準に気に入って貰えるかな…?



私は結局髪を下ろすことにした。



「携帯の電源は入れておこ。いつ連絡くるか分からないし…。

でも先生に見つかったらまずいなあ…。」



私は仮にも受験生だ。不要物を持って行ったら何が起きるか分からない…。
だからいつもは携帯の電源を切っている。



でも今日は──…。



「マナーモードにしておこう…。」



私はマナーモードに設定をすると香水を鞄の中にそっと入れた。



「夢─!?遅刻するよ!!」



お姉ちゃんが呼んでいる。お姉ちゃんも大丈夫なのかな…?



「今行く─!!!」



私は荷物を持って玄関に走った。



「あれ…?お姉ちゃん…?」



私はあぜんとした。
だって…お姉ちゃんがまだ寝間着のままだったから。


「うちの学校昨日終業式だったんだ!!」



お姉ちゃんはそう言うとピースをしてきた。私は羨ましいと言う目で見ながら玄関を出た。
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