時間は流れているんだね
そこには悲しそうな顔をした楓が立っていた。私は驚きを隠せずただ楓の様子を伺った。


分かってる…。


ちゃんと返事をしなければいけないことぐらい。


私は意を決した。


「楓……ちょっと着いてきて……。」


私が席を立つと楓は無言で私の後を着いて来た。今にも泣き出しそうな表情で……。私……楓を傷つけてしまうんだ……。そう考えるとなんだか辛くなった。今までずっと一緒にいたから……。もしかしたらもうあの頃のように笑ったり泣いたりばかやったり出来ないかもしれない。今までの楓との思い出が頭を過った。でも、今は準へのこの気持ちを大切にしたい…。


楓は今までずっと私のそばにいて……


私の気持ちをよく理解してくれていた……


だから……今回も理解してくれるよね……?


応援してくれるよね……?
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