からふる・ぱれっと

「やっぱりさ…黒木は笑顔の方が可愛い。」


不意討ちだった。


そんな言葉を言われるなんて思ってもいなかった。


顔が熱くなるのを感じた。


「あ…ごめん!つい本音が…。」


山崎も顔を真っ赤にして、焦っていた。


胸の辺りが温かくなる。


それ以上に熱くなる。


ドキドキして、胸がぎゅっと苦しくなる。


そして、山崎をもっと知りたくなる。


うちがこんなになるのは、山崎にだけ。


うちをこんなにさせられるのは、山崎だけ。


これは何なんだろ?


「俺さ…前からずっと黒木のこと知りたいと思ってたんだ。…忘年会、一緒に行かない?」


…喜んで。


【完】
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