隣の男はよく見える

また、車内が揺れて・・・

今度は私が、彼の胸元に寄りかかる形になってしまった。


わざとじゃない。

そう、偶然だ。



でも・・・この胸元から・・・


このまま離れたく・・・な~い!



気は確かか?私・・・。



「苦しくない?」


彼が胸元にぴったりとくっついてる私に言った。


「だ・大丈夫・・です。」



おかしい・・・


この前の朝までは嫌なやつだったはずなのに・・・


でも、お隣の会社なんだから仲良くしなくちゃ・・・


って?


も~~~~!



私ってば調子良過ぎ!



何だかんだ言って小暮くんていい人。


イケメンだし・・・


お付き合いとか・・・しちゃう?


お隣だし?



でも・・・お隣ってゆ~のが・・・



どうなの?

大丈夫?


自問自答・・・。


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