隣の男はよく見える

有也は私の目を真っ直ぐに見たまま、

「久美の・・・歯科助手の子のこと言ってるんだろ?
彼女なら何でもないよ。
ただの同僚。」



と・・・


何のヤマシイところもありませんって感じで言った。




「別に有也の気持ち疑ったりとか・・・

してないからね。

ただ・・・有也の周りは綺麗な人いっぱいでしょ?」




疑り深いとか、嫉妬深いとか・・・


そうゆう女って思われたくない

都合のいい自分がとっさにそう言って・・・



有也に向かって微笑んでた。




有也の言葉・・・


信じる?


の?



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