響け、空に―
そんなことを考えているとお袋が部屋に入ってきた。


「お袋〜〜、ノックしろって毎回言ってるだろ?」


「あっ、ごめん。はいお薬とお水」

……今サラッと流されたよな?


「ありがと。……でもどうするんだよ。俺が変な本とか読んでたら。」


「えっ…!?大丈夫よね?読んでないわよね!?」

すごく焦ってる。


「冗談!!冗談だから!!」

俺がこう言うとお袋は、ほっと胸を撫で下ろした。

薬を飲んで、コップをお袋に渡した。

< 26 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop