響け、空に―
授業が始まる。

数学の小テストが行われた。

私はすぐに終わらせて外を見ていた。


鳥が飛んでいる。

《いいなぁ…自由で。》


心のつぶやきが聞こえたかのように先生が私の席の前で立ち止まった。



どうやら先生には私がテストを放棄しているように見えたらしい。

しかし、全て埋めてあるのを見ると、そのまま後ろの方へ歩いていった。
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