紅龍~キミと出逢えた奇跡~
倉庫の中に入ると、カラフルな頭をした不良くん達がいた。
なんて眩しい。
その不良くん達は、ナルたちに元気よく挨拶していた。
「こんちわっす!!」
「お疲れ様です!!!」
ナル達はそれに対して何も言わず、当たり前のように通った。
いつもこうなのかな?
…下っ端くん達、可哀想に。
あたしは他人事のようにドンマイ、なんて思いながらナル達の後ろを歩いていた。
……もちろん、痛い視線を浴びながら。