ねえ…微香性恋愛、しよ?
でも、これは人にとっては一番危険な状態。なぜなら…-

「ねえ、ましろ、ちょっとましろに見せたい物があるんだけれど…」

-自分に責任が持てない、精神状態とは…-

「この部屋に入りなさい。」

-つまり…-

「ジャーン!どう?純白のウェディングドレス!綺麗でしょ?
ましろのサイズが解らなかったけれど、出来るだけぴったりくる物を、オーダーメイドしたんだ。


…明日は、十二月二十四日。クリスマスイブ。二人が結ばれるには、うってつけの日だ。
結婚しよう、ましろ。このおじちゃんの後ろにある、青銅の騎士の像みたいに、ずっとましろを守ってあげるからね。」

「…うん。」

-他人の言いなり人形と同じ状態!そのまま事が運べば、二十四日とまたず、私の身に、怪しいその男の欲望が襲いかかっていたかもしれない。
でも、神様は私を見捨ててはいなかったわ。
その時、地震が起こった。大した地震じゃなかったけれど、その不埒な男に神罰を与えるには十分だった。-
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