意地悪てぃーちゃー
荒木ちゃんは電話越しにため息をついて、ゆっくり話し始めた。


《高橋先生はまだ北沢の事が好きで、北沢に会いに体育大会来たらしいわ。でも井澤先生は、高橋先生が突き放して北沢が苦しんだの知ってるやろ?それで、喧嘩なってん。》



井澤……………
友達やったのに。
うちのせいで…


《あっ北沢。言うとくけど、これはお前のせいちゃうで。あれは高橋先生が悪い。やから自分責めんなよ。ほんで、今度は北沢がちゃんと突き放せ。じゃないと、この先お前がしんどい。》



《うん…ありがとう。わかった。荒木ちゃん?わざわざありがとうね。》


《おう。まぁお前の恋、応援してるからな~。しょうもない奴に、邪魔されんなよ。メールで高橋先生の番号送るわ。》



荒木ちゃんって、なんやかんやでいい人や~。
応援してくれる人が居るって、やっぱいいな。



《ありがとう。とりあえず、明日連絡するわ。また報告するな。》


《おう。待ってるわ~。そしたら明日、遅刻すんなよ。おやすみ。》


《おやすみ~》


そのまま電話を切った。
電話を切った後、荒木ちゃんから高橋の連絡先が届いた。


明日で決着や。
もう高橋ちゃんには、ついて行けん。
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