意地悪てぃーちゃー
教室の中はやっぱり静かで、教室に入った瞬間注目を浴びた。

本間に最悪。
荒木ちゃんのせいや~。


ココロの中で荒木ちゃんを恨みながら、うちは深呼吸をして呼吸を落ち着けた。


しばらくすると、試験管の先生が入って来ていよいよテストの始まりや。


キーンコーンカーンコーン


チャイムの音と同時に、テストが始まった。


自分との闘い。
うちはもう一回深呼吸して、問題を解き始めた。


うちの書いてるのが、模範解答。
間違ってなんか無い。

そんなんを自分に言い聞かせて、問題を解いていた。

全部埋めて時間が余ってたから、もう一回見直しして完璧。
中々自信があった。

これはまさかの満点かな。
なんて妄想をしながら、チャイムが鳴るのを待った。


チャイムが鳴って、解答用紙が回収された。


あぁ~終わった。
全教科終わって、めっちゃ開放感。


うちは荷物をまとめて高校を出た。


校門を出るとそこには、ヤツが立っていた。


「あぁ~アホ荒木。先生のせいで、めっちゃ浮いてんからなぁ。」


「ごめんごめん。その代わりに、学校まで乗せて帰ったるから。なっ?」


うちはそのまま荒木ちゃんの車に乗り込んだ。
もちろん後部座席に…。


「おいっ。なんで後ろやねん。」


「はぁ~…助手席は彼女の席。荒木ちゃんはわかってないなぁ。」


そんなん言うてると、いきなり荒木ちゃんがニヤつきだした。


「彼女の席ね~。ふーん。井澤先生に言うといたろ。」
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