意地悪てぃーちゃー
《おーい…
電話やねんから、無言はやめろ~。

カマかけただけやったけど、図星かぁ。

しゃーない…
特別話聞いたろ。》


《井澤の事ちゃうもん。

高橋ちゃんに話すほどの、話題も無い。》


高橋ちゃんの気持ち考えたら、呑気に相談なんて出来ひん。

だって、電話掛けんのだけであのテンションやもん…。


《ったく…心の悪い癖やな~。
すぐ強がるんは。

俺に話されへんか?
今は普通に人生の先輩として、心の先生として話聞きたい。》



高橋ちゃん………
なんでそんな優しいん?

絶対、高橋ちゃんしんどいやん。
うちは話していいん?


《また黙る~。
俺の心配なんかすんな。

心………
俺等イロイロあったけど、今まで通りやろ?

井澤に話しにくいこととか、お前が抱えきれんもんとか、俺に頼ってくれよ。》


高橋ちゃんのコトバ一つ一つが、突き刺さる。

うちは覚悟を決めて、高橋ちゃんに今日の事を話した。


《なるほどな…

なぁ…心。
俺がお前に言えんのはな、井澤を信じろ。

アイツさ態度とか表面には出さんけど、心の事を一番に考えてるから。

ただの噂や。
気にする事無い。

絶対引き離されへんから。》


高橋ちゃんと話せて、ある意味よかった。
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